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『眼を養い 手を練れ』

住宅建築家・宮脇檀先生の設計手法を伝えた本のタイトルでもあるこの言葉。「良いものをたくさん見て、実際に手を使って体験的に学ぶ」という意味で、住宅設計を学ぶ際の心構えとして、業界ではよく使われる言葉です。

という大義名分のもと(?)、弊社でも社内研修や建築塾を通して名建築に足を運び、体験的に学ぶことを大切にしています。

こちらは建築家・前川國男の自邸。

江戸東京たてもの園内に移設され、保存されています。
ダイナミックな架構とシンプルな平面構成が美しく、居間に入ると、障子とガラス格子窓から光が差し込んで漆喰壁に反射し、室内を柔らかく照らしています。吹抜けの大開口がありながら、しっとりした日本的な空気感に包まれていて、何時間でも居られそうな気がしました。やっぱり塗り壁いいなーとか、、、

日本的な美ってなんだろう?日本らしさってなんだろう?と最近よく考えます。
その建物が単純に視覚的に日本っぽくなくても、日本的な空気感をまとっていることもあります。そんな空気感をもつ建物は、自分が日本人だからなのか、自然と安心感や親密さを感じます。「家」もそういった安らぎが感じられる場であればなぁと思っています。



こちらは広島の「尾道のおばあちゃんとわたくしホテル」。同敷地内に介護施設があり、”0.25倍速で流れるやさしい時間”がテーマの宿泊施設です。

天井高が気になり、おもむろに測りだす人たち。もはや職業病、、、ではなく、手を練り体験的に学んでいるところです。



こちらも広島尾道の宿「SEEN」。暗さと明るさのコントラストが印象的。やはり塗り壁にあたる光が美しいです。

青春真っただ中の、中年、、、?

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