家づくりにおいて、近年特によく聞かれるようになった言葉『高断熱高気密』。

断熱性能はUA値、気密性能はC値によって数値化され、ZEHやとっとり健康省エネ住宅(NE-ST)の評価基準にもこの数値が用いられています。弊社でも、温熱計算&気密測定を全物件行い、性能の確保に努めています。

今回ご紹介するのは、断熱性能確保のためにとっても大切な、でも完成すると隠れて見えなくなってしまう縁の下の力持ち。弊社採用率100%のド定番『デコスファイバー(セルロースファイバー断熱材)』。じっくり深堀りしたいと思います。


セルロースファイバーは、木の繊維からつくられた紙(なんと新聞紙!)を綿状にした断熱材。木の繊維に含まれる空気の層が、熱を伝えるスピードを遅らせるため、高い断熱効果を発揮します。

最大の特長は、湿気を吸って、溜めて、吐き出すことができる調湿性をもっているところ。木のもつ特性をそのまま引き継いでいますね。

断熱気密性能の高い家は、外部と室内の温度差が大きく、結露のリスクが高まります。特に壁の内部で起きる結露(内部結露)は、外側から見えないため知らない間に柱や土台を腐らせてしまうことも。

デコスファイバーは夏の高温多湿な環境下でも、外壁側で水蒸気が入っては出てを繰り返し、室内側への水分の移動を遅らせるので、室内側の湿度があがらないため、内部結露を防ぐことができます。

この調湿性が、ジメジメ感のない快適さと、家の長寿命を担保してくれています。



さらに、吸音性、難燃性、防虫性、防カビ性といった優れた特徴がありますが、どれも精度の高い施工があってはじめて実現されること。きちんと施工されていなければ、すべて台無しになってしまいます。

弊社のデコスファイバーは、資格をもった専門の技術者さんが、現場で丁寧に施工してくださっています。詰めすぎず、隙間ができないよう、高い密度で均一に吹き込むことで、経年による沈降を防ぎ、高い性能を発揮することができます。



また、デコスファイバーは製造工程で電気のみを使用し、熱も使わず、汚染水も排出しません。鉄道貨物を積極的に使用することで、輸送時のCO2も削減しているとのこと。

CFP(カーボンフットプリント。製品の原材料調達から廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を通して排出される温室効果ガスの排出量をCO2に換算して「見える化」する仕組み)の認証を取得して、HP上で情報公開しています。

持続可能な社会はもとより、持続可能な企業経営のためにも、地球環境に貢献していくことは当たり前、というかもはや義務!の時代ですね。


デメリットといえば初期費用がかさむことです。
最初の見積でびっくりしてしまうかもしれませんが、この先20年、30年と暮らす期間の冷暖房費が削減できるため相殺できますし、その間のCO2も削減できます。

なにより断熱気密不足による部屋ごとの温度差、浴室・脱衣室・トイレの寒さ、床の冷たさなどの不快な環境からこの先ずっと解放されるメリットを、天秤にかけてもらえたらなと思います。

もっと知りたい!という方は株式会社デコスHP(https://www.decos.co.jp/)を覗いてみてください。


定番アレコレ、断熱気密編②では気密性能確保に欠かせない建材をご紹介します!


照明編はこちらから↓

かねてより進行中のリノベ物件。

建築基準法上、再建築不可の立地条件のため、リノベーションという選択となった本物件。

周辺環境の影響もあり、それなりのダメージもありました。

雨漏りで出隅の通し柱がまさに、首皮一枚状態。↓

ひのきの4寸柱に差し替えし、ひと安心。

その他土台、梁補強など10カ所以上は交換する事となりました。

こればかりは、解体前の事前調査では把握しきれないところなので、隠蔽部分の予備費をあらかじめ見積でみておきます。

なんだかんだで、内部は断熱工事まで完了しました。

いつもはセルロースファイバー断熱材を採用しますが、部分的に工事しない面などもあり、セルロースファイバーでは気密確保が難しいと考え、ウレタン現場吹付断熱を採用。

リノベは様々なシュチュエーションがありますので、状況にあわせて最適な材を選定するテクニックが必要です。

塩害を考慮し、耐久性の高い焼杉板張。外部は9割完成です。

外観はもはや新築と変わりない感じです。

屋根のかかった外「中間領域」から見えるオーシャンビュー。

次回からいよいよ内部造作工事へと突入します。

二人の男がレンガを積んでいた。

「君たちは何をしているんだ?」とたずねると、

一人は「レンガを積んでいるんだ」と答えた。

もう一人は「教会を造っているんだ」と答えた。

そして二人の未来は、まったく違うものになった、、、

目的や目標をもって働く意識の差の話です。

9月末から新しい仲間が二名増え、建築と店舗あわせ総スタッフ数16名となりました。

人が増えれば増えるほどヌックがどこへ向かっていくのか、目的、目標、存在意義をわかりやすく言語化し、意思の統一がますます大切になってきます。

会社の成長にあわせて、変えていく事、変えない事を考える時期ですかね。

そんななか、「地域と環境に貢献する企業であること」のミッション達成のため宣言している「2030年までに再エネ100%達成」です。

会社で消費するエネルギーをすべて再生エネルギー(太陽光発電パネル等)でまかなおうというものです。

先日カフェFIKA棟の屋根に搭載したパネルも稼働開始しました。

これだけではまだすべてをまかなう事はできませんが、順次増設予定です!

レジカウンターに発電モニターを置いてますので、リアルタイムで発電量や消費量が確認できます。

一部でオワコンとも言われる太陽光。今でも十分に経済メリットはありますし、誰でも簡単にできる温暖化対策のアクションです。

ご興味のある方はスタッフにお声掛けください。新築は勿論、既築の太陽光発電設置工事の見積も承ります。

このように誰もが目的や目標を持ち、しかも時間は限られています。

毎日を楽しむためには、目標までの期限を決めてしまう事。

期限が決まれば、予定が組める。

予定が決まれば、今やるべきことが見える。

間に合わないことはあっても、できないことは何もない。

環境への負荷を最小としながら、最大効果のサービスを考える、、、

「Small is beautiful」「Small excellent」な企業を目指して参ります。

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