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普遍性とは、、、?

4月末と5月末、2ヶ月連続で開催しました見学会。

初めましての方から、家づくり真っ最中の方、OBさんまで、たくさんの方にお越しいただきました。
本当にありがとうございました。


4月は『Ingle・nookに集う家』
キャンプがお好きな施主さまご一家。
当初から薪ストーブありきの計画でした。
慌ただしい生活をしばし忘れ、ゆらめく炎を眺めながら、家族や友だちと語り合うまったりとした時間。
私もキャンプが好きで、なにより火を囲む時間が好きです。


火とともにある暮らし、現代ではなかなか得難い体験となってしまいましたが、人類が火を扱えるようになったのは、なんと約200~100万年前!だそう。
農耕を始めたのが約1万年前とのことなので、それと比べるととんでもなく途方もない時間、火とともに生きてきた、つまりそれだけ私たちのDNAの奥深くに、火のある暮らしの安心感や幸福感といったものが刻み込まれてるのでは、、、そんな気がします。


火だけではなくて、自然界にある、木や土、水といったものも同じで、私たちが建築で用いる自然の素材、あるいは建築と庭との関係に美しさを見出すのは、途方もなく長い時間を自然とともに生きてきたからこその本能的なものなのではないか、、、?
そういった本能的に美しいと感じるものが、流行り廃りのない普遍的なものなのではないか、、、?


洋服と違い、建築は使用期間が長いため、ある程度の年月・時代の変化に耐えうる美しさを備えている必要があると思います。
古くても美しいものは、時代を超えて愛される。
逆にすぐ壊されてしまう場合もあります。
できることなら、施主さまにも地域にも長い年月を超えて愛される、そんな住まいをつくりたい。

人工的な素材、最新・高性能の素材ももちろん使います。
それでも使う場合は、なるべくにせものっぽくないように、あくまで自然に。
普遍的な美しさを見失わないように。


そんなことを思った『Ingle・nookに集う家』。

大きな切妻屋根に深い軒、内障子など、随所に日本的な美しさのみえる住宅です。
施主様とのご縁、出会いに改めて感謝申し上げます。

山本

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