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『玉川学園の家』フィールドワーク

日差しがだんだんとつよくなってきましたね。
今年はヤマボウシがとても元気で、どこへ行っても大きなお花を咲かせています。事務所中庭のヤマボウシも満開。


今年は設計に磨きをかけるべく、京都と神奈川の建築塾に通い始めました。講師陣にはそうそうたる建築家さんが名を連ね、木造住宅に特化した講義と設計演習、講評をしてくださいます。


設計とひとことで言っても範囲は幅広く、今回の講義も、

・意匠計画:デザイン・動線・素材や、建具廻りなどのこまかい納まりまで
・環境計画:光・風・雨の流れや断熱・気密性能など、周辺の環境と家の関係
・構造計画:自重や雪など鉛直の荷重、地震・風など水平の荷重に耐える
・造園計画:『庭屋一如(ていおくいちにょ)』という言葉があるように、建築と庭はふたつでひとつ!

と4つの切り口から、多角的に設計手法を学びます。
どれかひとつに偏っていてはバランスのよい美しい住宅はできないと思いますが、言うは易し、行うは難し、、、
精進あるのみですね。


コロナ渦よりオンライン講義となっており、子育て中でも通いやすいと思って入塾しましたが、早速神奈川県にてフィールドワークの案内が!

建築家・田中敏溥さんの住宅を体験する
『玉川学園の家』1998年竣工(築25年!)
https://www.tanakaaa.com/blank-9

ということで、行って参りました。


衝撃でした、、、!

写真で拝見し想像していたよりもずっとずっと素晴らしく、言葉で語るのは無粋な気がするほど。
決して派手ではなく、材も贅を尽くしているわけではないのに、漂う気品のようなもの。
ダイニング、リビングを庭から庭へ通りぬけていく心地のいい風。
まわりの庭と一体となって、自然に経年変化した木や家具の風合い。
天窓から柔らかくさしこむひかり。
まるで森の中のような裏庭の楽しげな小道。
住まい手さんの丁寧な暮らしぶり。


久々に心を揺さぶられ、満ち足りた一日でした。



山本

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