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『四阿ハウス』上棟

6月17日大安吉日。

梅雨入り後とは思えない猛烈な陽射しのなか、上棟を執り行いました。

四阿とは。「しあ」「あずまや」と読みます。

庭園や公園などに眺望や休憩などの目的で設けられる簡素な建屋のことを言います。「阿」は棟の意味で、四方に軒を下した寄棟屋根、宝形屋根の建造物を意味します。

「簡素」という言葉だとネガティブなイメージがあるかもしれませんが、「シンプル」といえばポジティブなイメージになるのではないでしょうか。

何事もシンプルに。SMALL IS BEAUTIFUL は弊社が創業時より大切にしているマインドですが、この建物はまさに「簡素」のメリットを最大化した計画となっています。

簡素なカタチで計画された建物は、小さく収まるので建築コストはもちろん、耐震性、断熱性、気密性、耐久性、すべての要素を得やすくなります。

四阿ハウスは、鳥取県が独自に設けた断熱基準「NE-STな家」の最高レベルであるT-G3となります。

通常このレベルにしようとすると、かなりの断熱強化が必要で、大幅に建築コストが増えてしまうのですが、家のカタチによってそのコストも最小化することができました。具体的には50万のコストアップでしたが、このコストはT-G3の補助金額50万で相殺されます。

断熱以上に重要なのが気密性になりますが、こちらは8月末ごろに現場実測となりますのでまたご報告したいと思います。

屋根が組まれ平屋のプロポーションがあらわになると、まだ少しだけ残る田園風景にすぅっと馴染み、なんだか懐かしい感じがしました。

施主さんも「日本むかし話しの家みたいだねぇ」と一言。

日本で長い間、住まわれてきた家のカタチには、合理性が詰まっていて、それは現代にも当てはめることができるというという話でした。

8年ぶりのブログ更新(豊口)

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